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2009年12月01日更新

今回は秋の味覚を探しに水族館から離れてサケ釣りキノコ狩りを紹介します。
(時期的に遅れた内容になってしまいましたが今月の話題担当に選ばれたのが10月だったのでこのような紹介にしました。)


まずはサケ釣り



秋の味と言えばアキアジ、生まれた川を目指して帰ってくるなじみ深い魚です。
地元、登別川や隣の虎杖浜の川にもサケが川を真っ黒にして遡上します。

近隣一体の海岸はサケ釣りの竿が並んだこの時期でしか見れない秋の風物詩です。
サケ釣りは朝に岸寄りして釣りやすいため、暗い時間から眠たい体にムチを打って早起きをします。



【朝4時、河口から規制区域外の海岸にて】
朝日を浴びながらの釣りは眠気も吹っ飛ぶくらい日差しが眩しく綺麗な景色です。

釣りのスタイルは浮きの下にルアーを取り付けた仕掛けに
餌をつけて釣ります。
今朝の釣り人は20人位。
明るくなるとサケが水面からジャンプをする姿も見えだしてきます。


サケは群れで泳いで来る事が多いので、1人が釣れると次々と釣れだし
喜んだ歓声でにぎやかになります。
また、タモ網になかなか取り込めず痛恨のバラシ
「あ゛〜もったいない」とくやしがる声も聞こえます。



そして自分の竿にもサケがヒットしました!!

同じ会社に勤めているSさんに
写真を撮ってもらいました。
竿がかなりしなっています。 手前まで寄せてくるとサケの顔が見えてきました。
取りこみは隣で釣っていたおじさんに手伝ってもらい
1本目のサケが釣れました。

釣れたのはメスのサケでした。
なお、この日はそれぞれ皆さん1〜2本釣り上げていました。
後日、切り身は焼いて、卵は醤油漬けにして美味しくいただきました。




キノコ狩り


白老の川沿いの林道へ採りに行きました。

橋の欄干からは山の紅葉が鮮やかでした。

川沿いの林道を歩いて行くと倒木があり、
運が良ければキノコを見つけることが出来ます。

はじめに見つけたのはオシロイシメジ
おしろいをしたように白くしっかりとした形で、
食べるとポリポリと食感の良いキノコです。
また、林道沿いにはマタタビヤマブドウも実っていましたが今回は写真に撮っただけで
採取はしませんでした。

次に見つけたのはナラタケ
別名ボリボリと呼ばれているキノコです。
倒木や地面に生えていて株にもなっています。
よく見かけるキノコのひとつで
なじみ深いですね。
その後、林道から川沿いに降りて行くと
倒木に大きなブナシメジが目立つように
生えていました。
クサウラベニタケという毒キノコにも
似ているため要注意です。
近くにはエノキダケが幾つか生えていました。
スーパーで見られるエノキダケは光を当てずに
もやしのように育てられた栽培品なので
野生種とはまったく姿が違います。
別名はユキノシタ(雪の下)とも呼ばれます。

今回の収穫は後日、味噌汁やシチューの具として美味しくいただきました。

同じ時期に水族館の前庭のチョウセンゴヨウという松の周りには
ハナイグチ(別名ラクヨウ)と、同じイグチ科のアミタケが生えていました。

アミタケは鍋焼きうどんに入れてみました。
熱を通すと変色し見た目まずそうでしたが食べるとぬめりがあり、
だしもでていたのでまずまず美味しかったです。
秋の味覚を満喫できたサケとキノコでした。
皆さんも来シーズンには体験してみてはいかがでしょうか?


最後に、自然の恵みを満喫して思うところを・・・
サケは川で子孫を残してその一生を終えて死んでしまいますが、翌年の春には川には死体は見当たらなくなります。
それは昼間カラスやカモメが、そして夜にはキツネが出てきて食べているからです。
その動物達が森のあちこちでウンチをするとその栄養はめぐり回って森の木々を育てます。
水底のサケの死体にはヨコエビなどがかじりつきますが、これは春に孵化した稚魚の餌になります。
このような不思議な巡りあわせで山があって川、海があり生態系が保たれているのです。
豊かな自然の恵みを無くさないよう感謝し資源を大切にエコな生活努力をしなければいけない時代なのですね。

飼育課 志村和生